美味しい夏に備えて


梅を少しずつ、梅味噌、梅干し、梅酢シロップとそれぞれへ仕込みました。

夏にごくごくと飲める様に、と
新調したコップ(飲みやすくて気に入っています)に、
初めて淹れたアイスコーヒーの氷と、
梅酢シロップの氷砂糖がきらきらして
綺麗でした。

アイスコーヒーはペルー。
また飛んで行ってしまうかと思ったら、
深煎りで落ち着いてしまいました。
そんな日。

water

シントンコーヒー物語


※今回、長文です


玉川上水という、
東京都内(都心も含めて)を流れる20キロ程の流れに沿って花木が育ち、緑豊かな土の道があるのをご存知でしょうか。

三鷹の友人にその美しさを教えてもらってから、
私が住む場所から一番近い玉川上水へと、時々散歩へ出掛けます。

川のすぐそばに鷹の台という街があって、ちいさな喫茶店には物語がたくさん。

同窓会をする、6.70代の集まり。もはや、年に一度では間に合わない、せめてにどは会わないト、なんて賑やか話してる。
すると、そのうちの一人の女性、一番きりっとした口調で、茶道の達人という私の叔母を思い出す様な雰囲気の方がコーヒーおかわりを頼みました。

コーヒーを淹れる女性も同年代かと思います。
ポットに淹れた珈琲を、同じカップにつごうとすると、

きりっとした女性「カップは新しいのにしてちょうだい」

女性主人「二杯目ですと50円お引きしてるんです、うちのお客様は皆そうされています」

友人たち「いいじゃない、入れてもらえば、コーヒー美味しいんだし」

きりっと女性「胃に入れば全部おなじ、て訳にはいかないわ、値引きはいらないから新しいので持ってきてちょうだい」

というわけで、一瞬凍りつきながら二杯目のカップが運ばれ、またもとの賑やかな集会。

お会計時には
女性主人の気遣いで、結局50円値引きされていました。

次に入ってきた常連の近所のおじさん。近所なのに狭い道を大きな車で来るらしく、ついには交番がやって来たらしい。

おじさん「まったく誰か知ってるやつが密告したに違いない」

女性主人「まったくね、、唯一の息抜きで来てるのにね、、酷いわね」「アイスカフェオレでしょう?」

おじさん「ああ」といいながら、キョロキョロそとを見回しつづける
「洗濯屋が言ったと思うんだ、ほらまた通っただろう、いつも見てるんだよあいつは。」

女性主人「まさか。それはないわよ。カフェオレどうぞ」

おじさん「まったく嫌なことするもんだ」といいながら二口ばかりアイスカフェオレをすすり、キョロキョロしながらしまいに車の中へ居座る。

女性主人「飲んでいってからにすればいいじゃない、、じゃあ車へ持っていっていいから、、、」と困惑の表情

そこへお一人でにこにこ笑う感じの良い女性のお客さま。色々ながめながら、何故か私に向かって

「そんなにここに来たいのなら、車で来なきゃ良いじゃないね。あの人、すぐ近くにすんでるのにね。しかもあんなに大きな車で来てたらね~」と、すべてがふっとやわらぐ様な物腰で。

それでつい、私も議論に加わって、おじさんは頑として、車の中に居座って。
アイスカフェオレは車に運ばれ。
おじさんの来たはずの席に、にこにこ穏やかな女性が座り。

にこにこ女性「珈琲をお願いします。頭の中がすっとする様なのをお願いね。それと」
「珈琲豆は分けてもらえるのかしら?」

女性主人「それが、、うちの珈琲はペーパードリップではダメなんです、ネルじゃないと」

私「やっぱり、それでとろっと感じました」

女性主人「わかりますか?これね、ペーパー二重にして試したけれど、駄目ね。ネルじゃないと、この深みが出なくて」

にこにこ女性「私用じゃないから、安いコーヒーでもいいかしら?毎朝淹れてるのだけど」
「私のじゃなくて、(手を合わせて遠くの方を示しながら)こっちのね」

「毎朝淹れてあげてらっしゃるんですね」
「それなら、50グラムほどお分けしますから、持って帰ってね」


「ペーパー3重にした方が良いかしら?」
といたずらっぽく。

きっと今は亡き珈琲好きのご主人と仲良しだったんだろうな。
寂しさを噛みしめたうえでそんな風に穏やかに全体を眺めているようで、私はその女性ににっこりお辞儀してお店を出ました。

色々な人たちの人生が交わる、そんな喫茶店で次々に生まれるストーリーには、
その何気なく、上等な珈琲を淹れるお店の女性主人が欠かせないのでした。


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プティレレ

Author:プティレレ
二人の合言葉 ~ カフェ、旅、うた ~

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